緑豊かな和歌山県田辺市に抱かれる熊野本宮大社は、古くから人々の信仰を集めた聖地。
熊野三山の中でも「未来」を司り、新たな希望とともに歩む力を授かる「よみがえりの聖地」として来訪者に再生と再出発の神秘的なご利益を授けると伝えられている神社。
この神秘的な場所は、実に紀元前33年の歴史を持ち、日本古来の信仰と文化が息づく、熊野三山の一つとして知られています。主祭神の家都美御子大神(けつみこのおおかみ)は、古代からこの地を守護し続けてきたとされ、人々に深い敬愛の対象となっています。
かつて国家から特別な地位を与えられた官幣大社としての栄光を持ち、現在も神社本庁の別表神社として、格式のある神社です。世界遺産にも認定された「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部を成す、価値ある文化財でもあります。
紀伊山地の深い森の中にあり、木々の緑が生い茂る自然に囲まれながら、訪れる人々に静けさと心の安らぎを感じる、日本全国に散らばる4700社を超える熊野神社の頂点に立つ総本宮で、熊野古道(熊野詣)を歩く旅人たちの目的地。
八咫烏(やたがらす)や 旧社地大斎原があるそんな熊野本宮大社は、「人生が変わった」など不思議な体験をされている方も多いスピリチュアル・パワースポットです。
人生に一度は足を運んでみたい、そんな歴史とパワーを感じてみませんか。
熊野本宮大社の見所・パワースポット
一の鳥居
ヤタガラスの旗がなびく神社の入口として印象的です。
石段の参道
158段もの石段を上る。両脇は杉の木立に囲まれ、幟(のぼり)が風にたなびく情緒あふれる景観となっています。
※石段はそこまで急ではないので安心して上ることができます。
祓戸大神(はらえどのおおかみ)
石段を上がる途中、左手に目を向けると、祓戸大神(はらえどのおおかみ)の祠があります。ここで一息つきながら、心と身体を清めて参拝を行いましょう。
大注連縄が掛かる神門
息を切らしながら石段を上りきると、社務所などがあり、その正面には「拝殿」が。その先に厳かな迎えをしてくれるのが、大注連縄が飾られた神門。その門を潜れば、目の前に現れるのは証誠殿と呼ばれる第三の社殿があります。
※神門内の写真撮影は参拝記念のみで、SNSやブログでの発信はNG
三間社流造の本殿
檜皮葺の2棟からなる三間社流造。向かって左手の社殿が夫須美大神(ふすみおおかみ)・速玉大神(はやたまおおかみ)の両神、右手の社殿が家都美御子大神(けつみこのおおかみ)=を祀っています。
参拝の仕方と順番
②次に「中御前(結宮・第二殿)」で速玉大神
③そして「西御前(結宮・第一殿)」で夫須美大神へと進みます。
④東の端にある「東御前(若宮・第四殿)」では、明るく温かい天照大神にお会いできます。
⑤最後に「満山社」にて、多くの神々(結ひの神・八百萬の神)との繋がりを感じるでしょう。
※それぞれの社殿でのお参りの仕方は同じ。まずは二回お辞儀をし、手を二回叩いた後、最後にもう一度お辞儀をしましょう。
ご神木「招霊木」「ナギの木」
境内に、「招霊木」または「小賀玉(おがたま)」と呼ばれる木と「ナギ」の木のご神木があります。ナギの木は熊野坐(くまのにます)大神のご神木として特に尊ばれています。昔の参詣者たちは、旅の安全や夫婦円満などを願い、ナギの葉をお守りとして持ち帰ったそうです。
シンボルマークの黒い鳥「八咫烏(やたがらす)」
境内には、黒い鳥「八咫烏(やたがらす)」が数多くあり、旗やお守り・ポストなどにもその姿が隠されています。
この「八咫烏(やたがらす)」と言われる三本足のカラスは、古い伝説によれば、神武天皇を導く役割を果たし、「導きの神様」として敬われてきました。日本サッカー協会のシンボルマークにも採用されています。
熊野本宮大社の参拝の順番
熊野本宮大社公式HPに書かれていましたが、
②産田社
③「旧社地大斎原」
の順番で参拝することをおすすめします。
2023.11.04
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熊野本宮大社のご祭神
上四社のご祭神を記載しています。
殿名 | 主祭神 | 別名 | 本地仏 |
---|---|---|---|
第一殿(西御前) | 熊野牟須美大神 | 伊邪那美大神 | 千手観音 |
第二殿(中御前) | 速玉之男神 | 伊邪那岐大神 | 薬師如来 |
第三殿(証誠殿) | 家津御子大神 | 素盞嗚命 | 阿弥陀如来 |
第四殿(東御前/若宮) | 天照大神 | – | 十一面観音 |
熊野本宮大社はなんの神様?
熊野本宮大社のご利益
大漁満足、家庭円満、交通安全、夫婦和合、長寿など
※「よみがえりの地」として再生と再出発のご利益もある。
熊野本宮大社の御朱印・お守り
御朱印
#熊野本宮大社
和歌山県田辺市②熊野本宮大社参拝へ
先に大斎原(おおゆのはら)へ
日本一の大鳥居が青空に映え
以前はこの場所に熊野本宮大社
有り、明治の大水害時に移転
今は大鳥居と祠があるのみ大斎原と産田社、真名井社
御朱印は熊野本宮大社にて
書置き拝受#御朱印巡り pic.twitter.com/DnV9KTROFZ— ゆーみ❁⃘*. 𓂃✩.*˚ (@Yumi_57) September 15, 2023
熊野三山のシンボル「八咫烏」がデザインされています。
御朱印は、大斎原と熊野本宮大社、熊野本宮大社の末社である産田社・真名井社の御朱印もこちらでもらえます。
※それぞれ書置:300円
お守り
荒木飛呂彦さんデザインの熊野本宮大社のお守りゲット。 pic.twitter.com/E6Jz1P0Dvh
— 狩衣男子 (@kariginudanshi) November 29, 2016
ジョジョの奇妙な冒険の荒木飛呂彦さんがデザインされた熊野本宮大社のお守りも人気なようです。
八咫烏(ヤタガラス)のお守り
熊野本宮大社では、八咫烏をはじめとする様々なお守りや御神符があります。
たとえば、八咫烏牛王扇や八咫烏ストラップ守は、それぞれ800円から1,000円で手に入れることができます。
再生守
社殿の檜皮を再生し、今一度崇高なるいのちの灯を吹き込んで調製したお守り。
大神様の御霊が宿るお守りで、いのちの甦りの出発点となることをお祈り申し上げます。
その他にも、勝利を願う「本宮勝守」(1,500円)、安産や子孫繁栄を願う「産守」(800円)といったお守りもあります。
特別な「木魂(木札)」は、熊野の豊かな自然が育んだ神聖な杉の木を用いて作られており、一つとして同じものがないことから、お一人お一人の個性を尊重する熊野本宮大社の心遣いが感じられます。価格は24㎝のもので1,000円です。
また、家庭の平安を願う「鬼門札」(1000円)などもありご自身や大切な人への贈り物としても人気です。
熊野牛王神符(牛王宝印)
カラス文字で綴られた熊野三山の御神符。
※熊野本宮大社、熊野新宮大社、そして熊野那智大社、それぞれが独自のデザインを持った御神符があります。
熊野本宮大社の駐車場・アクセス
駐車場
熊野本宮大社の駐車場は主に4つあります。
それぞれの駐車場をご紹介します。
樹の里駐車場
正面鳥居の近くにある。
利用時間 | 9時~17時 |
---|---|
駐車料金 | 2時間まで無料 |
駐車台数 | 普通車50台程度 大型車10台程度 |
休業日 | 不定休 |
瑞鳳殿駐車場
本宮に最も近い駐車場。
利用時間 | 24時間 |
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駐車料金 | 無料 |
駐車台数 | ・普通車12台程度 ※身体障者用あり |
休業日 | – |
河川敷駐車場
年末や年始など混雑するときに利用する駐車場。
利用時間 | 24時間 |
---|---|
駐車料金 | 無料 |
駐車台数 | ・100台以上 |
休業日 | – |
裏鳥居駐車場
158段の石段を避けたい方、高齢者や身体が不自由な方におすすめの駐車場。
利用時間 | 17時まで |
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駐車料金 | 無料 |
駐車台数 | ・約10台 |
休業日 | – |
アクセス
大阪方面からの場合
公共交通機関でのアクセス
①京都、新大阪駅から特急くろしお号で紀伊田辺駅まで行き、そこから龍神バス(熊野本宮本線)に乗り換えて熊野本宮大社へ行くことができます。
所要時間:約130分
・紀伊田辺駅から熊野本宮大社までバス
所要時間:約120分(龍神バス)
※運賃2,100円
所要時間:約100分(明光バス 快速熊野古道号)
自動車でのアクセス
吹田ICから海南・湯浅道路を経由して南部ICに進み、国道42号を南下します。田辺市・上富田町朝来から国道311号を利用して本宮へ向かいます。
所要時間:約3時間
高速料金:約2000円程度
熊野本宮大社の概要
所在地 | 〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110 |
社格 | 式内社(名神大社) 旧官幣大社 別表神社 |
関連サイト | 公式サイト |