【元伊勢内宮皇大神社】『元伊勢三社』天照皇大神が鎮座したスピリチュアル・パワースポット

京都府

京都府福知山市大江町内宮にある古社で、元伊勢伝承地となるのが元伊勢内宮皇大神社。

神宮(伊勢神宮)の祭神・天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)が伊勢に鎮座する以前、大和国の宮中から諸国を転々としたとされていますが、その遷座地のひとつとされるのが、この元伊勢内宮皇大神社です。

伝説によると、西暦紀元前59年、第10代の崇神天皇は皇大神の教えに従い、新しい神聖な土地を求めて現在の奈良県桜井市三輪を旅立ち。

その旅の途中、丹波(現在の丹後)で一時停止し、そこで当社が設立されたと言われています。皇大神はそこで4年間祭られた後、さらにいくつかの場所を巡り、最終的に西暦紀元前4年に現在の伊勢神宮に定住されました。

この物語のため、「元伊勢内宮」や「元伊勢皇大神宮」「大神宮さん」とも呼ばれ、現在も多くの人々の深い信仰を集めています。

この「元伊勢内宮皇大神社」と「元伊勢外宮豊受大神社」そして皇大神社奥宮の元宮伝承地の「天岩戸神社」の三社を『元伊勢三社』と呼ばれています。

元伊勢内宮皇大神社は、境内を進むほどまるでタイムトラベルしたかのような原始的な雰囲気を感じます。樹齢2000年ともいわれる御神木や、夏至の日に太陽が山頂に沈む日室ヶ岳遙拝所など神秘的な霊域となっています。

かなり神秘的で不思議な空間ですので、ぜひ体感をしてみてください。

元伊勢内宮皇大神社の見所・パワースポット

元伊勢内宮皇大神社入口
駐車場を出て、石段を上がると、歴史を感じさせる「元伊勢内宮 皇大神社」と彫られた美しい門柱があります。

鳥居


石段を登っていくと、木々の間から石造りの鳥居あります。

220段の階段


雄大な自然を満喫しながら220段の階段を登っていきます。

石段を登った先にある「麻呂子杉」


220段の石段を登った先に巨大な杉があります。一際目を引くこの杉の名前は「麻呂子杉」と云われ。伝説によれば、この杉は聖徳太子の弟、麻呂子親王が自らの手で植えたもの。かつては三本の杉が立っていたそうですが、今はこの一本だけになっているそうです。

参道脇に真名井の池


参道のわきには、「真名井の池」があります。

元伊勢の厄神さん御門(みかど)神社

主祭神 奇岩窓神(くしいわまどのかみ)
豊岩窓神(とよいわまどのかみ)

元伊勢の厄神さまは、特別な神様で、天照大神を守ったとされるトヨイハマドの神を祀っています。この神様は、日本の厄を取り除く神として最も尊重されている「厄除神の本宗」です。そして、その力はあらゆる方向からの災いを除く「八方除の神」とも呼ばれています。

その神様の御社殿は、古代の建築様式「天地根元造」に従っており、特徴的な「竹の御柱」で知られています。

そして、節分の時期には、厄を除くための「厄除祭」が開催され、伝統的な神事「三鬼打」と「カワラケ割り」が行われます。この祭りに参加すれば、新しい年を無事に迎えるためのパワーをもらえるかもしれません。
※「三鬼打」とは(病気・陰鬼・貧鬼)の三つ。

カネの鳴る石


“金のなる石”とは、一見ただの石に見えるかもしれませんが、打つと金属音のような音が鳴る奇石​​。ほんとに不思議な音を奏でるのでぜひ石を叩いて鳴らしてみてください。

黒木の鳥居


全国でも元伊勢内宮皇大神社と京都嵯峨野にある野々宮神社にしかない珍しい鳥居。

本殿


本殿の屋根は、伝統的な茅葺きの神明造で作られています。天照大御神を讃えるため、鰹木が偶数の10本と、千木が特別な内削ぎの形になっているそうです。

脇宮


拝殿の左側にある社が瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の母である栲機千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)が祀られてい『栲機千々姫神社』

拝殿の右側には天岩戸神話で知られる天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が祀られてい『天手力雄神社』

80以上の小さな神社


80以上の小さな神社が、本殿の周りを囲むように広がっています。これらは、皇大神ゆかりの神社や全国の有名な神社が集まり、「八方詣(八方除参り)」という独特な信仰があるようです。以前は、節分の夜に特別な裸参りが行われ、多くの人々が各小神社を訪れて、四方八方の厄を取り除き、新しい年を迎えました。

現在でも、節分や年末年始には、多くの人がこの地を訪れ、八方詣を行っているそうです。

龍灯の杉


本殿のすぐ隣、「龍灯の杉」巨大な杉があります。7メートルもの太さがあり、高さは約30メートル。この杉はなんと樹齢2000年、とてつもない長い間ここで過ごしているんですね。


遥か昔の時代から見守ってきた御神木の前に立つと、歴史の重みと神秘的なエネルギーを感じることができますよ。

節分の深夜、龍が灯を献ずると言い伝えがあるそうです。

北緯35度22分のレイライン「御来光の道」

日本の聖地が一直線に!”御来光の道”を知っていますか?
北緯35度22分に位置するこの特別なレイライン上には、日本を代表するパワースポットや神社が並んでいるそうです。

太平洋に面する上総国一宮の玉前神社から始まり、寒川神社、壮大な富士山、伊吹山、竹生島、元伊勢内宮皇大神社を経由して、三徳山三佛寺、そして大山、母塚山、最後に西の果ての出雲大社まで。このライン上に並ぶ神社や聖地は、太陽の動き、特に春分と秋分の日に一直線に沿って太陽が昇ることから、修験道や密教の中で「御来光の道」として古くから尊ばれています。

不思議な空間『天龍八岐龍神社』


奥の方にすぐに、天龍八岐龍神社が静かに佇んでいます。そこには、神秘的な空間がありなんとも不思議な感覚になります。

磐長姫命社


※ただし、磐長姫命社と天龍八岐龍神社は、元伊勢内宮の管理ではないようで訪れる際はその点を注意しておきましょう。

元伊勢三社巡りの順番

元伊勢三社とは

「天岩戸神社」「元伊勢内宮皇大神社」「元伊勢外宮豊受大神社」を総称。

元伊勢三社巡りの順番としては、「元伊勢外宮豊受大神社」(外宮)→「元伊勢内宮皇大神社」(内宮)→「天岩戸神社」(奥院)がおすすめです。伊勢神宮の参拝方法と同じ(外宮)→(内宮)→(奥院)でまわりましょう。

それぞれの距離が近いため一日でまわることが可能なのでぜひ行ってみましょう。

天岩戸神社はすぐ近く

皇大神社の境内から約10分で行くことができます。天岩戸神社の看板があるので約600メートル歩くと道のり一願成就の日室ヶ嶽遙拝所があります。ここで一息つき、舗装された下り坂があり、下り坂を抜けると、道路に出て川沿いを歩くと、天岩戸神社に着きます。

元伊勢内宮皇大神社のご祭神

主祭神 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
脇宮 右殿(栲機千々姫神社)
栲機千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)
左殿(天手力雄神社) 
天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)

元伊勢内宮皇大神社のご利益

国土安泰、五穀豊穣、生命力向上など

元伊勢内宮皇大神社の御朱印・お守り

御朱印

お守り


元伊勢内宮皇大神社のお守りは家内安全、商売繁栄、交通安全、無病息災などさまざまなお神札やお守りがあります。
特に、勾玉腕御守(4000円)、願い叶うお守り(1200円)、絵馬(600円)などがあります。

元伊勢内宮皇大神社の駐車場・アクセス

駐車場


神社自体には専用駐車場はありませんが、近くに民間で運営されている有料駐車場があります。
※こちらの駐車場は500円で停めることができます。

アクセス

自動車でのアクセス

京都縦貫道の「舞鶴大江IC」を出て、府道532号を通ること約20分。もしくは、舞鶴若狭自動車道の「福知山IC」を利用して、約40分の距離です。

電車やバスを利用する場合

電車を利用する場合
福知山駅で京都丹後鉄道の宮福線に乗り換えてください。「大江山口内宮駅」で下り、約15分の散歩を楽しむと目的地に到着します。
バスを選択する場合
福知山市営バスの大江山の家線に乗り、「内宮上」というバス停で降りれば、あとは13分歩くだけですよ。

元伊勢内宮皇大神社の概要

所在地 〒620-0323 京都府福知山市大江町内宮217
社格 旧府社
関連サイト 公式サイト

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