【丹生川上神社中社】龍神と出会える「東の瀧」スピリチュアル・パワースポット!

奈良県

奈良県東吉野村にひっそりと佇む丹生川上神社中社は、675年(天武天皇4年)の創建と古代から続く歴史ある祈雨の聖地。

この神聖な場所は、水を司る罔象女神を守護神としており、飛鳥時代から多くの人々の信仰を集めてきました。

927年に編纂された古代日本の典籍『延喜式』には、いくつかの名神大社が記録されています。その中の一つとして、平安時代中期以降、特に祈雨、つまり雨を願う祈祷のための重要な神社として知られる「二十二社」の一社として挙げられています。

かつては、神武天皇が戦いの勝利を祈った地であり、吉野行幸の際の離宮としても利用されていた神社。

丹生川上神社中社の見所・パワースポット

朱色の鳥居


朱色の鳥居が印象的

拝殿・本殿


本殿の左右には、神々を祀る「東殿」と「西殿」があり、これらの建物は約200年前の1828年から12年の歳月をかけて再建されたもの。

日本の伝統的な建築様式である桧皮葺の流れ造り。


神社の拝殿から数段の石階を上ると本殿となります。

歴史を感じる石灯籠

東殿の前に石灯篭がありますが、この石灯篭はその美しさと歴史的価値が認められ重要文化財に指定されています。

叶えの大杉


叶えの大杉は、本殿右側に位置し、「丹生のなでフクロウ」の後ろにある樹齢1000年と時を越えて生き続ける巨木。伝説によれば、この木に触れ心からの願いをささげると神聖な力が授けられるといわれています。

相生の杉


本殿の左側にあり、樹齢800年もの長い時を生き続ける2本の壮大な杉の木があります。この2本の杉の間には本殿の塀があり、これらは互いに対峙するようにまっすぐと天に向かって伸びており「相生の杉」と呼ばれています。

相生の杉には、夫婦円満・延命長寿のご利益があるとされています。

丹生の真名井(清めのお水)


丹生川上神社(中社)の敷地内には「丹生の真名井」というものがあり、地元では「清めのお水」として親しまれています。

神社の裏手にあり、小牟漏岳から湧き出る地下水脈が流れる御神水とされています。

飲むとすっきりとして癖がなく、非常に飲みやすく、個人的にはごくごくと飲んでみたいという感じました。ご神水と言われるだけあり何か神秘的な不思議な力を秘めているかもしれませんね。

祈雨止雨祈願絵馬


こちらの絵馬は、某電気会社から奉納されたものみたいです。

罔象女神は、祈雨と止雨、つまり雨を呼び寄せたり止めたりする力を持つとされているため、水力発電における安定した水源の確保のため某電気会社も絵馬の奉納したのだろう。

爺婆石(じじばばいし)

吉野離宮の門柱としても知られ、向かって左に立つのが「爺石」、右にあるのが「婆石」と呼ばれています。夫婦のように寄り添うこの二つの岩は、地元では「夫婦石」と延命長寿・夫婦円満を願う参拝者が爺婆石をなでていくそうです。

丹生のなでフクロウ

日本文化においてふくろうは、「不苦労」(苦労しない)、「福来朗」(幸福が訪れる)、または「幸福ろう」(幸福をもたらす)として象徴的な意味を持ち、物事を察知し、先を見通す知恵ある霊鳥として愛されています。

山桜の木から彫られた200年以上の歴史を持つ「なでふくろう」の彫刻は特別な存在で、その頭や体、足を優しくなでることで、幸福やお徳を受け取ることができると言われています。

東(ひむかし)の瀧【龍神の瀧】

神社から徒歩5分ほどのところにあるパワースポット「龍神の瀧」といわれる「東の瀧」があります。木津川に架かる吊り橋「ゆめはし」を渡って行くことができます。
この瀧には、龍神が棲んでいると云われ、多くの参拝者が訪れます。

東の瀧に願いを込めて投げる「龍玉」

この龍玉は、龍神の不思議な力を借りて、心のけがれを払い運気を高めるご利益があるそうです。

投げ方は簡単
①まずは「龍玉」に、心に秘めた願い事をします。
②そして、深呼吸をして、龍玉に向かって静かに息を三回吹きかけましょう。
③最後に、「東の瀧」と呼ばれる龍神の瀧に龍玉をそっと投げましょう。

これにより、龍神の力があなたの運命を開き、幸運へと導いてくれることでしょう。
※社殿前で龍玉を購入することができます。初穂料は300円です。

丹生川上神社中社の歴史


「丹生川上神社」は、上社、中社、下社の三社で構成されています。

中心となる中社には、興味深い歴史があります。この神社は、戦国時代の混乱により一時期、祈雨・止雨の儀式が行われなくなり、その存在すら忘れられてしまったのです。しかし、明治時代の調査によって、この神聖な場所は再発見されました。1871年に下市町の神社が下社として、1896年には川上村の神社が上社として認定されました。そして、1922年の研究により、東吉野村にある蟻通神社が、実は長い間失われていた丹生川上神社の中社であることが明らかになったのです。この発見により、3つの社は「官幣大社丹生川上神社」として一つに統合され、新たな歴史をスタートしました。戦後、神社制度の改革により、3つの社はそれぞれ独立した神社となりました。

丹生川上神社中社のお祭り

毎年10月に「小川祭り」と呼ばれる祭典が行われます。この祭りでは、8つの太鼓台が境内を練り歩き、勇壮な祭りを見ることができます。

丹生川上神社中社のご祭神

主祭神 罔象女神(みづはのめのかみ)
相殿神 ・伊邪奈美命(いざなみのみこと)
・伊邪奈岐命(いざなぎのみこ)
東殿 ・大日孁貴尊(おおひるめむちのみこと)=(天照大神)
・譽田別命(ほんだわけのみこと)=(応神天皇)
・八意思兼命(やごころおもいかねのみこ)
西殿 ・開化天皇(かいかてんのう)
・上筒男命(うわつつのおのみこと)
・菅原道真(すがわらのみちざね)
・綿津見神(わたつみのかみ)
・大国主神(おおくにぬしのかみ)
・事代主神(ことしろぬしのかみ)

丹生川上神社中社はなんの神様?

「罔象女神(みづはのめのかみ)」は、水の神様。水の力を司り、水利や雨の神として知られています。イザナミの排泄物から生まれた神様です。

水は農作物に欠かせないため、五穀豊穣などを願う。また、。

丹生川上神社中社のご利益

祈雨・止雨・五穀豊穣・安産

丹生川上神社中社の御朱印・お守り

御朱印

「水神宗社」と「祈雨」いう言葉が刻まれた御朱印。
また、水をテーマにした美しい切り絵の切り絵御朱印(鮎あゆと厳瓮いつべ)も人気なようです。

初穂料:1,300円。

お守り


丹生川上神社中社のお守りをご紹介します。

水神龍守(桃色・水色)

水神龍の力を通じて気力、気勢、気運を高めるお守り。
初穂料:1,000円

うまくいく守(水晶・つげ)

願い事が叶うよう祈願された開運厄除けのお守り
水晶:1,500円、つげ;1,000円

てんき守

心が晴れるよう、気の病に効果的な水の神様のお守り
初穂料:1,000円

丹生錦守

常に身につけることで丹生の大神様の加護を受けられるお守り。
初穂料:1,000円

その他のお守り

水神の力で気力、気運、金運を強化するミズハ守。腕輪守、えん結び守、神馬絵馬など
初穂料:1,000円

このようにさまざまなご利益があるお守りを頂くことができます。

丹生川上神社中社の駐車場・アクセス

駐車場


駐車場は広く停めやすく約30台程度停めることが可能です。
境内のすぐ近くにあり移動はすごく簡単です。

※ただ、ゴールデンウィークや夏期は混雑している時期によっては有料になっているようで注意が必要です。

アクセス

公共交通機関での場合

大阪・奈良方面
近鉄大阪線で「榛原駅」へ。そこから、奈良交通バスの東吉野村役場行きに乗車し、約40分の道のりで東吉野村役場で下車してください。次に、東吉野村役場から出発するコミュニティバス、小川大又線に乗り、約7分程度で「蟻通」になるので下車します。そこから、丹生川上神社中社まで歩いてすぐとなります。

自動車での場合

大阪・奈良方面
西名阪自動車道を使って、天理インターチェンジ(IC)で降りましょう。国道169号線を桜井方面に向かい、続いて国道165号線で大宇陀を抜けます。この道を進むと、国道166号線が東吉野村へ行く道のとなります。

東吉野村を過ぎたら、県道16号線と220号線を経由し、目的地である丹生川上神社(中社)へと到着します。
このルートは分かりやすく、丹生川上神社中社までのアクセスが最適だと思います。

丹生川上神社中社の概要

所在地 〒633-2431 奈良県吉野郡東吉野村小968
社格 式内社(名神大社)
二十二社(下八社)
官幣大社
別表神社
関連サイト 公式サイト

関連記事

特集記事

TOP