京都府宮津市に佇む「籠神社(このじんじゃ)」は、日本の歴史と伝統が息づく神聖な場所です。この神社は、天照大御神の孫、彦火明命(ひこほあかりのみこと)を主祭神としており、その伝説には竹で編んだ籠船の冒険や、丹後・丹波地方での養蚕や稲作の普及が語られています。
驚くべきことに、籠神社の歴史は1万年以上にも及ぶと言われ、日本最古の神社の一つとして数えられ、伊勢神宮との深いつながりから、「元伊勢」とも言われています。
丹後国一ノ宮の神社として知られ、平安時代には日本全国で数少ない「名神大社」で山陰道で唯一の「大社」という誇り高い歴史と背景があります。
縁結びや子宝の祈願、彦火明命が降臨されたという伝説の地、冠島の散策、そして海岸沿いの遊歩道など、観光の魅力も豊富に備えています。
元伊勢籠神社の見所・パワースポット
一の鳥居
立派で壮観な雰囲気がある鳥居
御百度石
参道の中央にある御百度石。
御百度石とは、一度きりではなく繰り返し行うことで願い事が叶うといったもの。
大和さざれ石
君が代に謳われる「さざれ石」がある。
二の鳥居
本殿前雰囲気のある二の鳥居です。重厚な雰囲気のある鳥居で、この奥の拝殿などは撮影が禁止されている。
籠神社本殿
弘化2年(1845年)に再建された、京都府の有形文化財に指定され、建築的にも特徴的で、伊勢神宮と同じ美しい神明造りの社殿。
伊勢神宮とココだけ!『五色座玉』
伊勢神宮正殿と籠神社だけにある、日本神社建築史上とても貴重な装飾。
各座玉は、青、黄、赤、白、黒の五色で、これらの色は、自然の五つの要素、すなわち木、火、土、金、水を象徴しています。伊勢神宮でも五色の座玉がありますが直接見ることはできません。しかし、籠神社では、裏手に回ることでこの貴重な五色座玉を見ることができます。
※神社の敷地内には入れません。また、本殿の中は撮影禁止となっています。
境内にある社
籠神社の境内には、眞名井稲荷社、猿田彦社、春日社、天照大神和魂社などがあります。
浦島太郎のような倭宿禰命(やまとすくねのみこと)銅像
籠神社の宮司職は、神話の時代から続く彦火明命(ひこほあかりのみこと)の子孫である海部氏によって代々引き継がれています。4代目宮司の先祖である倭宿禰命(やまとすくねのみこと)は、神話の中で神武天皇を導くために亀に乗って現れたとされる人物の銅像があります。
籠神社石造狛犬
安土桃山時代の作で国の重要文化財に指定。狛犬の前足に少し傷が…。剣豪岩見重太郎が刀で前足を斬ったと云われています。
国宝指定の宮司家である海部氏系図
宮司家である海部氏系図は、現存する日本最古の系図として国宝に指定。
海部家は、彦火明命を始祖として歴代の祝部(神主)で、海からの恵みを朝廷に献上しその卓越した航海技術で朝廷を支えました。この伝統と歴史は今も生き続けており、大分、和歌山、愛知県など、日本の様々な場所に「海部郡」や「海部郷」という名前の地域が存在しています。これらの地名は、かつて海部が暮らし、働いた地域を今に伝えています。
元伊勢籠神社の海の奥院『冠島・沓島』
海の奥院『冠島・沓島』遥拝所
元伊勢籠神社奥院である眞名井神社がありますが、元伊勢籠神社の海の奥院として『冠島・沓島』があります。
冠島(かんむりじま)は、彦火明命(ホアカリ)天降った島で、沓島(くつじま)は、市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)天降った島となっております。その二人が天から降りて夫婦となった神聖な場所とされて、古代からの敬われてきた歴史を今に伝えています。
若狭湾に浮かぶ神の島、『冠島・沓島』海の奥院を参拝できる場所として、傘松公園に冠島・沓島遥拝所があります。
傘松公園から股のぞき昇龍観(しょうりゅうかん)
天橋立にある籠神社からすぐにある傘松公園に行ったらぜひとも股のぞきをしてください。ここからの眺めは「昇龍観(しょうりゅうかん)」と呼ばれ、まるで龍が空へ昇っていくような壮大な光景が広がります。
北から南を見ると、この美しい風景が目の前に広がります。股のぞきをすると、その景色は斜めに伸びていく龍のようにも見え、そのため「斜め一字観」とも呼ばれています。
合わせて、反対側にある天橋立ビューランドから見る「飛龍観」も見ていきましょう。日本三景の天橋立から股のぞきをすることで空へと舞い上がる龍「飛龍観」を見ることができますよ。運気も上がり縁起が良くなる雰囲気があります(笑)
籠神社の奥院「眞名井神社」へ行こう!
籠神社では、奥宮である「眞名井神社」に歩いて行くことができます。籠神社に来たのであれば絶対はずせないスピリチュアル・パワースポットです。
2023.02.23
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元伊勢籠神社のご祭神
主祭神 | 彦火明命(ひこほあかりのみこと) ※別名:天照国照彦火明命(あまてるくにてるひこほあかりのみこと) |
相殿 | 豊受大神(とようけおおかみ) 天照大神(あまてらすおおかみ) 海神(わたつみのかみ) 天水分神(あめのみくまりのかみ) |
元伊勢籠神社のご利益
縁結び・子宝・家内安全・心願成就など
元伊勢籠神社の御朱印・お守り
御朱印
限定御朱印!産霊(むすひ)朱印 満月・新月
満月・新月の特別な日に限定の御朱印を頂けます。満月の夜には、その輝きを刻んだご朱印を、そして新月の静寂を感じる日には、その神秘を捉えたご朱印を頂くことができます。
初穂料:600円
※本宮・籠神社の授与所にて
元伊勢籠神社の駐車場・アクセス
駐車場
籠神社専用駐車場
境内直結で、1日最大料金は周辺の他の駐車場と変わらない700円です。120台停めることができ、30分以内なら無料です。車椅子可なので安心して駐車することができます。
奥院である眞名井神社と素晴らしい景色を一望できる傘松公園もすぐ近くにあり、合わせて行く方にはおすすめの駐車場です。
天橋立の無料駐車場もオススメ
境内からわずか400m、徒歩5分の距離にある。少し遠いかもしれませんが、料金は無料で停めることができますが、10台程度しか止められないため空いていれば、ぜひ利用してください。
また、周辺には7ヶ所ほど民間駐車場があり、どこも駐車代金は1日700円となっています。
アクセス
自動車での行き方
大阪駅から
大阪駅→阪神高速11号池田線から中国縦貫自動車道吉川JCT→舞鶴若狭自動車道→舞鶴若狭自動車道綾部JCT下車して国道178号/国道482号で元伊勢籠神社に到着です。約2時間程度で行くことが可能です。
京都駅から
京都駅→第二京阪道路久御山JCTから京都縦貫自動車道京滋バイパス方面→京都縦貫自動車道→国道312号→与謝天橋立IC出口から国道176号方面で元伊勢籠神社に到着です。約1時間45分程度で行くことが可能です。
電車での行き方
京都丹後鉄道宮津線「宮津駅」からタクシーで約15分です。
元伊勢籠神社の概要
所在地 | 〒503-2124 岐阜県不破郡垂井町宮代1734-1 |
社格 | 式内社(名神大社) 丹後国一宮 旧国幣中社 |
関連サイト | 公式サイト |